
世界のビジネスエリートが身につける教養としての占い
早矢
クロスメディア・パブリッシング / 20230901
この本について
最近、人に相談するほどでもないけど、胸のあたりにずっとモヤモヤが居座っていることが多くて。自分の方向性はこれでいいのかとか、長所だと思っていたものがただの思い込みなんじゃないかとか、考えだすと止まらなくなるんですよね。そんな時に占いを使うという選択肢、正直これまでは自分の中にありませんでした。 この本が面白いのは、「占いは未来を当てるもの」という固定観念をほぐしてくれるところです。たとえば、運命と運勢は別物だという話。変えられない前提と、自分の働きかけで変わっていく部分を分けて考えるだけで、気持ちの持ちようがだいぶ楽になります。また、占いそのものより「占い+対話」の効果に目を向けているところも現実的で、気持ちを吐き出したり、自分の考えを整理したりするプロセスが大事なんだと腑に落ちました。これは心理学のカタルシス効果に近いものだと説明されていて、妙に納得させられます。 何かに依存するためでも、逆にバカにするためでもなく、「答え合わせのツール」として占いを使うという視点は、自分の迷いを扱う方法の一つとしてちょうどいい距離感だと思います。占いを信じている人よりも、むしろ「信じるわけでもないけど、このモヤモヤをどう扱えば…」と立ち止まっている人にしっくりくるはずです。 占いに興味がある人よりも、むしろ自分の思考の癖や感情を整理するきっかけがほしい人にこそ届く本だと思います。
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