
この本について
政治のニュースを見るたびに、「なんでこんな意思決定になるんだろう」とか「自分たちの生活はいつ良くなるんだろう」と、言いようのないモヤモヤが積み重なっていくことがあります。専門家の解説を読んでも、結局いまの政治の構造そのものがどう動いているのか実感しにくいまま、ただ不満だけが残ってしまう感じです。 この本は、そのモヤモヤの正体をもう少し手触りのある形で見せてくれます。たとえば、世襲や当選回数が優先される仕組みの話は、普段「政治家の質」という曖昧な言葉の裏側に、どんな現実があるのかを具体的に想像できるようになる部分でした。また、改革やリベラルといった言葉が実際どんな政策につながっているのか、著者の視点ではありますが、一つの筋道として読めるのも大きいところです。さらに、政治を変えるには短期で結果を求めるより「五年先」「十年先」を見て動くしかない、という話も、焦りがちな自分には一つの落ち着きどころになりました。 もちろん内容には賛否が分かれるし、著者の主張が強い本でもあります。でも、だからこそ「いまの政治がなぜこう見えてしまうのか」を自分の言葉で考える材料になると思います。政治ニュースを見てモヤつく時間が長くなってきた人に刺さる一冊です。
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