
問題は右でも左でもなく下である ~時代への警告~ (ワニの本)
適菜収
累計読者数3
平均ハイライト数 13.3件/人
star総合評価 45/100
start序盤集中型
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この本について
政治のニュースを見るたびに、「なんでこんな雑な話が通ってしまうんだろう」とモヤモヤすることが多いんですよね。制度とか理念の話を聞きたいのに、賛成か反対かの空気戦ばかりで、結局なにが問題なのかよく分からないまま終わってしまう。自分もずっとその感覚を抱えていました。 この本は、そういう“説明されないまま置き去りにされる違和感”に、かなり丁寧に光を当ててくれます。著者が言っているのは、右と左の対立ではなく、もっと手前の「ルールをねじ曲げてもいい」という空気が広がってしまったことこそが本質だという視点です。安保法制のときに起きていた“急ぐから仕方ない”という言い訳が、どれだけ危うい話だったのかが、具体的な事例とセットで語られています。また、小選挙区制度や世論頼みの政治手法がどうポピュリズムを強めていったのか、長いスパンで説明されていて、自分がこれまで感じていた「なんかおかしい」の理由が言語化される感覚がありました。 派手な希望をくれる本ではないですが、政治を見るときに「どこを見ればいいのか」が一段はっきりする感覚があります。正義感やイデオロギーよりも、まず“権力をどう縛るか”という基本に立ち返りたい人には刺さると思います。自分と同じように、ニュースを見て疲れてしまうけれど、それでも目をそらしたくないという人にとっては、かなり現実的に効く一冊です。
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