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仕事と人間 (上) 70万年のグローバル労働史

仕事と人間 (上) 70万年のグローバル労働史

ヤン・ルカセン, 塩原 通緒, and 桃井 緑美子

累計読者数8
平均ハイライト数 21.6件/人
star総合評価 57/100
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この本について

仕事について考えるとき、「自分の働き方はこれでいいのか」とか、「もっと自由な働き方が正しいんじゃないか」といったモヤモヤがついて回ります。特に、起業やフリーランスが“勝ち組”で、誰かのために働くのは“負け”という空気に触れるたびに、どこか落ち着かない気持ちになることがあります。実際、ぼく自身もこの感覚に長く振り回されてきました。 『仕事と人間(上)』は、そうしたシンプルすぎる価値観をいったん横に置いて、70万年規模で「仕事とは何か」を見直す本です。読んでいて印象的だったのは、他者のために働くことを劣ったものとみなす考え方が、歴史的にも地理的にもかなり偏った視点にすぎないという指摘でした。仕事の中心はずっと多様で、人間の生活そのものに深く根ざしていて、起業か雇われかといった二択では語りきれない。そう思えるだけで、肩に力が入っていた働き方への不安が少しほどけます。 もうひとつ、この本が効くのは、「仕事って本当に必要なのか」という問いとの向き合い方です。労働のない楽園は歴史上どこにも存在せず、仕事はしんどさと同じくらい仲間や満足感を伴う営みだったという視点は、働くことを嫌うか肯定するかではなく、もう少し立体的に捉え直すきっかけになります。 いまの働き方がしっくり来ないけれど、自己啓発のテンションには乗れないという人に、特に刺さる一冊だと思います。

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