
「時間」はなぜ存在するのか 最新科学から迫る宇宙・時空の謎 (SB新書)
吉田 伸夫
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star総合評価 37/100
boltライト読書型
この本について
仕事の合間にふと「この時間って、本当に流れてるのか?」みたいな、答えの出ないモヤモヤに引っかかることがあります。日々の予定に追われているはずなのに、どこかで時間そのものの正体がつかめないまま進んでいる感覚です。僕自身も、忙しさをごまかすように「まあ時間は流れていくし」と処理していたんですが、心のどこかでずっと引っかかっていました。 この本が面白いのは、そのモヤモヤを真正面から扱いつつも、「時間は存在するのか?」という抽象的な問いを、あくまで現代物理の視点で具体的に説明してくれるところです。抜粋にもあるように、原子すらない宇宙空間にも“時間の担い手”があるという話や、古代からの難問だった「何もない場所に時間は流れるのか?」への最新の結論が、意外と腑に落ちる形で書かれています。流れているように感じる時間が、実は“流れていない”という視点は、日常の感じ方をそっと裏返してくるようでした。 個人的には、「自分が生きている時間」だと思い込んでいたものが、もっと広い構造の一部なんだと気づいた瞬間に、肩の力が少し抜けました。時間を管理しようとか、有効活用しようとか、そういう発想の前にある“土台”が見えるだけで、焦り方が変わるというか、自分の立ち位置がちょっと整う感じがします。 日常の違和感を放置できない人、そして「時間ってそもそも何なんだろう」と一度でも思ったことのある人には、静かに刺さる本だと思います。
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