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行動経済学が勝敗を支配する 世界的アスリートも“つい”やってしまう不合理な選択

行動経済学が勝敗を支配する 世界的アスリートも“つい”やってしまう不合理な選択

今泉拓

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star総合評価 65/100
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この本について

スポーツの世界を外から見ていると、どうしてあの采配になるんだろうとか、なぜ選手はあの場面で無理をするんだろう、と不思議に思うことが多いですよね。自分の仕事でも同じように、気づけば「非合理な判断」をしていたり、目先の損を避けるために動きが鈍ったりして、後から後悔することがあったりします。そういうモヤモヤに向き合うとき、この本はちょっと違う角度からヒントをくれる感じがしました。 面白かったのは、選手や監督が特殊な存在として描かれていないところです。朝イチの吹奏楽団が不利になるように、人は順番の影響を強く受けるし、バーディーパットになると力加減が変わるように、数字の“意味づけ”で判断がブレる。ベッカムの起用のように、投じたコストを手放せず選択が歪むこともある。こういう例を見ると、スポーツの世界で起きていることが、日常の判断と地続きなんだと実感します。 特に、制約をうまく使うことでパフォーマンスが変わるという話は、働き方にも置き換えやすいと思いました。バックハンドの練習環境を変えたらフォアハンドまで良くなるように、自分の弱点と思っていた特徴が、実は行動を整理する“条件”になってくれることもある。無理に意志でどうにかしようとするより、周りの設定を変えるほうが早いのかもしれません。 スポーツの話が多いですが、内容は完全に「人がどう判断を誤るのか」を扱っていて、競技に興味がなくても刺さると思います。特に、仕事で判断に迷うことが多い人や、つい損を避ける方向に流れてしまう人には、かなり現実的な気づきがあるはずです。

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