
勝者の科学 一流になる人とチームの法則
マシュー・サイド and 永盛鷹司
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2024-06-21
この本について
仕事でもスポーツでも、「ここぞ」という場面ほど体が固まったり、余計に考えすぎてパフォーマンスが落ちたりしませんか。うまくやろうと思うほど怖さが増す、あの感じです。自分でも理由がよく分からないまま、守りに入ってチャンスを逃してしまうこともあります。 この本を読んでいて印象的だったのは、失敗の捉え方が少し変わるだけで、動ける場面が増えるということでした。失敗を非難ではなく「学び」と見られる環境や仲間がいると、人は本当に伸びる。これはサッカーの話ではあるけれど、会議で意見を言うときや、新しい案にチャレンジするときにもそのまま当てはまります。また、結果を得るために考えすぎるほど逆効果になる場面があるという指摘も、自分の癖に気づくきっかけになりました。必要なのは「もっと考える」ではなく、「考えないで動ける状態をつくる」ことなんだと、腑に落ちます。 もう一つ、この本が面白いのは、卓越していく人やチームが、才能ではなく、質の高い反復や細部へのこだわりで形づくられていくところを具体的に描いている点です。練習が脳の構造を変えていく話や、責任を持つことで人が本気になっていくチームの力学は、どの職場にも重ねやすいと思います。奇跡のような結果の裏にあるのは常軌を逸した楽観だったり、自分を信じる力だったりして、その姿勢が思った以上に現実的な効果を生むのも興味深いところです。 挑戦したい気持ちはあるのに一歩が重い人、もっと実力を出したいのに空回りしがちな人に、とくに刺さる本だと思います。自分の癖を見つけて、もう少し軽やかに動けるようになりたいときにちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。
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