
決定力! 正解を導く4つのプロセス
チップ・ハース, ダン・ハース, and 千葉敏生
この本について
何か決めようとすると、急に視野が狭くなったり、気づけば同じ選択肢を行ったり来たりしてしまうことってありますよね。僕も仕事の案件や転職のタイミングでよくこの沼に落ちます。頭の中では「もっと冷静に考えたい」と思っているのに、感情やバイアスに振り回されるあの感じです。 この本が面白いのは、「正解を当てにいく」ための指南書ではなく、意思決定のプロセスを整えることで迷いの質そのものを変えてくれるところです。たとえば、いまの選択肢がどれもピンとこないなら、いったんマルチトラッキングで別の案を並行して動かしてみる。その小さな実験(ウーチング)を通して、自分が本当に気にしているポイントが浮かび上がる瞬間が何度もありました。また、確証バイアスに気づいたら、あえて反証を探す質問を自分に投げるだけで、判断の重心が少しだけ整います。どれも大げさなテクニックではなく、「ああ、これなら明日から使えるかも」と思える実践レベルの工夫ばかりです。 最終的に決めるのは自分ですが、その前段階のプロセスを丁寧にできるかどうかで、後悔の量がだいぶ変わるんだろうなと感じました。感情そのものを消すのではなく、「10分後・10カ月後・10年後の自分ならどう感じるか」と少し距離を置いてみるだけで、今の迷いの温度が測れるのも良かったです。 選択のたびに同じところでつまずいてしまう人、自分の判断基準がふわっとしていると感じている人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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