
ファスト&スロー (下)
ダニエル カーネマン and 村井 章子
早川書房 / 2013-05-24
累計読者数64
平均ハイライト数 31件/人
推定読了時間 約5時間40分
star総合評価 70/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 19%
この本について
仕事でも生活でも、判断するときに「なんでこんなに迷うんだろう」「あとから後悔するのが怖い」と感じることが多いです。頭では冷静に選びたいのに、感情や思い込みに引っ張られるあの感じ、けっこうしつこいですよね。 『ファスト&スロー(下)』を読み返すと、その迷いの正体が少しだけ輪郭を持ちます。私が刺さったのは、まず「確率を判断しているつもりでも、実際は“思い浮かべやすさ”に左右されている」という指摘でした。めったに起きないリスクに過剰反応してしまう理由が、日常の自分の行動にもそのまま当てはまって苦笑いしました。 もう一つは、売り手と買い手の判断が同じはずなのにズレる“保有効果”の話。仕事で何かを手放せないときや、改革が進まない組織の空気にもつながる視点で、単なる心理トリック以上の実感があります。何を持っているかより、どういう位置づけでその選択を見ているかで、まるで違う結論になるんですよね。 そして、直感をいつ信じていいかの基準も、この本はけっこう現実的です。経験が積み上がる環境にいる人の直感は頼りにしてよくて、逆に「自信の強さ」は何の指標にもならない。このあたりは、迷いやすい人ほど救われるところだと思います。 自分の判断の癖をもう少し丁寧に扱いたい人に向く一冊です。
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出版社による紹介
我々の直感は間違ってばかり? 意識はさほど我々の意思決定に影響をおよぼしていない? 心理学者ながらノーベル経済学賞受賞の離れ業を成し遂げ、行動経済学を世界にしらしめた、伝統的人間観を覆す、カーネマンの代表的著作。2012年度最高のノンフィクション。待望の邦訳。
読んだ内容を、もう忘れない。
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