
ブランディングの科学 誰も知らないマーケテイングの法則11
バイロン・シャープ, 前平 謙二, and 加藤 巧
株式会社朝日新聞出版 / 2018-07-06
この本について
マーケの話になると、つい「自分のブランドをどう好きになってもらうか」ばかり考えてしまって、数字と現実の間で迷子になることが多いんですよね。頑張って差別化しようとしても、そもそも消費者はそこまで深くブランドを見ていないし、STP がきれいごとに見えてくる瞬間もある。僕自身、ターゲット設計に時間をかけたわりに手応えが薄い案件が続いた時期に、このモヤモヤが強くなりました。 そんなときに読んだ『ブランディングの科学』は、考え方の足場を少し固めてくれました。特に刺さったのは、売上の大半は“熱心な顧客ではなく、普段は意識していないライトユーザー”から生まれている、という現実です。上位20%がすべてを支えているわけではないし、競合の顧客は驚くほど自社の顧客と似ていて、境界なんてほとんどない。だからこそ「賢いマス」で広くリーチし続けることが、実は一番まっとうな戦略なんだと腹落ちしました。また、独特のブランド資産を積み上げる意味についても、かっこいい世界観づくりではなく“記憶に残り、見つけてもらうための工夫”として理解し直すことで、実務の視点が変わりました。 広告の効果がすぐ売上に跳ねない理由や、値下げの限界についての説明も、現場で感じていた「なんで?」を丁寧にほどいてくれます。数字の話が多いのに、人間らしい不確実さもちゃんと扱っていて、自分の仕事にどう落とすかを考えやすい本でした。 特に、ターゲットを絞りすぎて息苦しさを感じている人、ブランドの“らしさ”づくりに迷っている人にはしっくりくると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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