
ブランディングが9割
乙幡 満男
青春出版社 / 2020-06
この本について
ブランドづくりの話になると、「ターゲットは広いほうがいいのか」「デザインってどこまでこだわるべきなのか」「結局、何から手をつければいいのか」で立ち止まることが多いですよね。僕も仕事でブランドを扱うたびに、このあたりのモヤモヤがずっと消えませんでした。 『ブランディングが9割』は、その曖昧さに手を入れてくれる実務寄りの本です。特に刺さったのは、ブランドが“企業だけで作るもの”から“顧客と一緒に育てるもの”へと変わっているという話。購入した人が思わず誰かに勧めたくなる設計をどう作るか、という視点は、プロモーションよりも前に考えるべき核の部分だと感じました。また、ターゲット設定を「象徴的なひとり」にまで落とし込む話も印象的で、ぼんやりした顧客像しか描けていなかった自分には、かなり救いになりました。広げる・絞るの往復運動を、現実的なレベルでどうやるかが具体的に書かれています。 さらに、ブランド要素を形にする段階でデザインの基礎を避けて通れないという指摘も、耳が痛いけれど大事なところでした。見た目を軽視すると、一貫した“らしさ”を作れないし、そもそも顧客の自己表現の文脈に入り込めない。ここは、多くの企業が後回しにしてしまうポイントだと思います。 ブランド担当になったけれど、何をどう判断すればいいのか迷っている人に特に刺さる本です。僕自身、読んだあとに「まずは自社の強みと顧客のホンネを、きちんと同じ視点で並べてみよう」と行動が変わりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
読書の順序
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