
プラットフォーム ブランディング
川上 慎市郎 and 山口 義宏
SBクリエイティブ / 2013-03-27
この本について
ブランドのことを考える時って、「結局どこから手を付ければいいんだろう…」と手が止まる瞬間が多いですよね。商品は悪くないはずなのに選ばれない、ターゲット像もぼんやりしていて意思決定の軸がぶれやすい。自分も仕事で同じ壁に何度もぶつかってきました。 この本が助けになるのは、ブランドを“ふわっとしたイメージづくり”ではなく、「知覚された価値」と「識別記号」の結びつきとして具体的に扱っているところです。例えば、まず土俵に乗るための要件を押さえる話や、 GAPのロゴ騒動のように「ブランドは顧客と共創する資産」という現実を直視する視点は、ブランドに対する距離感をいい意味で変えてくれます。さらに、ターゲット探索を定性→定量→定性で立て直していくプロセスは、現場で迷った時に道標になりますし、生活者の願望に根差したテーマ設定の話は、広告表現だけでなく事業づくりにも効いてくる感覚があります。 全体として、ブランドは商品体験の良さを前提にしつつ、どこにレバレッジをかけるかで成果が変わる、という冷静な立場をとっているので、過度な理想論に振り回されません。カテゴリの伸び方を踏まえて黒烏龍茶を投入した例や、シャープが「亀山産」を偶像化した話など、現実の意思決定に近い視点が多いのもありがたいところです。 自分と同じように「ブランド戦略をちゃんと考えたいけれど、感覚的な話だけでは詰め切れない」という人に特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
読書の順序
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