
ミステリーの書き方 (幻冬舎文庫)
日本推理作家協会 編著, 赤川次郎, 東直己, 阿刀田高, 我孫子武丸, 綾辻行人, 有栖川有栖, 五十嵐貴久, 伊坂幸太郎, 石田衣良, 岩井志麻子, 逢坂剛, 大沢在昌, 乙一, 折原一, 恩田陸, 垣根涼介, 香納諒一, 神埼京介, 貴志祐介, 北方謙三, 北村薫, 北森鴻, 黒川博行, 小池真理子, 今野敏, 柴田よしき, 朱川湊人, 真保裕一, 柄刀一, 天童荒太, 二階堂黎人, 楡周平, 野沢尚, 法月綸太郎, 馳星周, 花村萬月, 東野圭吾, 福井晴敏, 船戸与一, 宮部みゆき, 森村誠一, 山田正紀, and 横山秀夫
幻冬舎 / 2015-10-08
この本について
小説を書いてみたい気持ちはあるのに、ネタも技術も“自分だけの世界観”も足りていない気がして、結局メモ帳だけが増えていく。僕もそういう時期が長くて、「読むのは好きなのに、書くとなるとまったく手が動かない…」というモヤモヤを抱えていました。 『ミステリーの書き方』が面白いのは、作家たちが技術論を語りながらも、最終的には“人を見ること”“些細な違和感を捨てないこと”みたいな地に足のついた視点に戻ってくるところです。名作のメモを残す理由とか、一人称で書くと何が削ぎ落ちるのかとか、日常の「おや?」がどう物語の種になるのかといった話は、そのまま明日からの観察の仕方を変えてくれます。プロットの作り方も、四分割だとか発端から逆算だとか、ふわっとした精神論に逃げずに具体的に語られていて、書けない日の焦りが少し薄れます。 結局、ミステリーを書くというより“ものを見る目を育てる本”なんだと思います。興味を持てないなら、その興味のなさごと書けばいいという言葉に、僕はかなり救われました。理想の作家像になれなくても、とりあえず観察して、気になったことをメモして、あとで見返す。その積み重ねが書く力になるんだと実感できます。 自分のペースで書きたいけれど、何をどう鍛えればいいかわからない人に刺さる一冊です。
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