
哲学者たちが考えた100の仮説 (三笠書房 電子書籍)
白取 春彦
累計読者数4
平均ハイライト数 13.5件/人
star総合評価 49/100
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この本について
日々ちゃんと生きようとしているのに、気づけば心が落ち着かず、情報に振り回されてばかり。努力はしているはずなのに「幸福って何なんだろう」と立ち止まってしまうこと、ありますよね。僕も仕事のことや将来のことを考えるほど頭が騒がしくなって、余計に自分が見えなくなるタイプです。 『哲学者たちが考えた100の仮説』は、そういうときに視点をいったん外側にひらいてくれる本でした。平安な心を「アタラクシア」と呼んだエピクロスや、幸福を「徳にもとづく生き方」と考えたアリストテレス、さらには「自分にかまけないことが幸福につながる」と語るラッセルまで、みんな違う角度から同じ問いに向き合っています。特に印象的だったのは、「幸福な人は自分の外側に熱意の対象を持っている」という指摘で、これを読むと、悩みに意識を占領されているときこそ視界が狭くなっているのがよくわかります。 この本は、悩みを即解決するというより、思考の幅を少しずつ広げてくれる感じです。死の恐れや欲望との距離のとり方のような重めのテーマでも、各哲学者の「こう考えてみるのはどうだろう」という仮説として受け取れるので、気負わず読めます。そして、自分がいま抱えている問題に対して、別の角度から光を当てるヒントがぽつぽつ見つかるはずです。 自分の考えに行き詰まりを感じている人や、幸福の輪郭がつかめず迷っている人には、特に静かに響く一冊だと思います。
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