
心は存在しない 不合理な「脳」の正体を科学でひもとく (SB新書)
毛内 拡
累計読者数5
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star総合評価 61/100
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この本について
日々過ごしていると、「自分ってこういう人間なんだよな」とか、「なんでこんなことで落ち込むんだろう」とか、説明しづらいモヤモヤにぶつかることがあります。頭では冷静に考えているつもりでも、胸が重くなったり、変に焦ったり、身体のほうが先に動いてしまう瞬間ってありますよね。あれはいったい何なんだろう、と僕もよく思います。 『心は存在しない』は、そのモヤモヤを“解決する”というより、別の角度から捉え直す視点をくれました。たとえば「心は脳のはたらきの副産物」と聞くと冷たく感じるかもしれませんが、読み進めると、心がつかみにくい理由や、自分の感情が揺れ動く仕組みがかなり現実的に描かれていて、妙に納得してしまいます。桃太郎のように、私たちの中には自然と戻っていく“人格的な引力”があるという話も、自分がいつも同じパターンに戻ってしまう感覚にうまく説明をつけてくれる感じがありました。 さらに、性格診断に頼りすぎる風潮への指摘も鋭くて、「自分ってこういうタイプだから」と決めつけることで、知らないうちに可能性を狭めていたかも…と少しドキッとします。固定された本質なんてなくて、経験や解釈が変われば“自分像”も変わるんだという考え方は、息がしやすくなる人も多い気がします。 自分の心の扱いに悩んでいる、あるいは「本当の自分って何だろう」に疲れてきた人には特によく届く本です。
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