
脳はこんなに悩ましい
池谷裕二、中村うさぎ
新潮社 / 2015-11-01
累計読者数4
平均ハイライト数 33.5件/人
推定読了時間 約4時間10分
star総合評価 70/100
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この本について
最近、どうして自分の心ってこんなに面倒なんだろう、と感じる人が多いように思います。嫉妬の胸のざわつきも、理由もなく沈む日も、周りに合わせて「演じている感じ」も、説明しようがないまま積み重なっていく。頭では分かってるのに扱いづらい、あのモヤモヤです。 『脳はこんなに悩ましい』は、そういう“手に負えない自分”を、少しだけ扱いやすくしてくれる本でした。科学者の池谷裕二さんと、作家の中村うさぎさんが対話する形なので、小難しい理屈よりも「そういうこと、あるよね」という実感に寄り添ってくれる。たとえば、嫉妬したときに脳の報酬系が反応してしまう話を読むと、あの醜さみたいな感情も、まずは仕組みとして受け入れていいんだと思える。同じように、集中できない自分を責めていたけれど、動物はそもそも“注意散漫で生き残ってきた”という視点に触れると、ちょっと肩の力が抜けます。 そして個人的に刺さったのは、「心は環境に散在している」という考え方でした。家族の前と仕事場で人格が違う自分は、どれが本音なんだろうと悩んでいたのですが、そもそも“演じる自分”も含めて全部が自分だ、と許せるようになる。こういう視点の変化が、この本の一番の価値だと思っています。 自分の心の扱い方に迷っている人、そして「もっと楽に自分と付き合えたらいいのに」と感じている人には、かなりしっくり来るはずです。
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出版社による紹介
「私って何?」その問いの果てにあったのは脳科学だった。“自意識”は脳が作ったイリュージョン? 人の不幸が快感なのは脳のせい。オルガズムに男女差はなし!? セックスで放出されるホルモンの悪用法とは。「大器晩成」は脳構造的に正しい。遺伝子検査で知る意外な自分――。脳研究の最先端を知る科学者と、自己を追い続ける作家が探検! 驚きと刺激に満ちた、魅惑的な脳の世界。※新潮文庫版に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
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