
読まれる覚悟 (ちくまプリマー新書)
桜庭一樹
筑摩書房 / 20250110
累計読者数4
平均ハイライト数 6件/人
star総合評価 38/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 25%
この本について
自分の書いたものを誰かに見せた途端、急にそわそわしたり、妙に弱いところを伸ばし出されたような感覚になることってありますよね。書くことは好きなのに、読まれるとなると一歩ひいてしまう。その気持ちは、創作に限らず、仕事のレポートでも、日々の発信でも、けっこう共通している気がします。 『読まれる覚悟』は、その痛みをごまかさずに見つめていて、読んでいて妙に肩の力が抜けました。著者自身も、書店を回っては不安になったり、読まれなさに落ち込んだりしていて、ああ、この感覚って誰でも抱えていいんだなと思える。さらに、解釈されることは傷つきうるけれど、その過程で自分の書いたものを逆に理解できるようになる、という視点が静かに効いてきます。 もう一つ印象的なのは、小説家として「言いにくい理想」をあえて語る場面です。綺麗事に見えても、職業としての責任から踏み込む。その姿勢は、私たちが仕事で意見を出すときの怖さにも通じていて、少しだけ背中を押されるようでした。 自分の言葉がどこまで届くのか不安な人に、そっと寄り添う本だと思います。
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出版社による紹介
小説は、読まれてはじめて完成する。
だから、たくさんの人に読んでほしいと思うのは、小説家の性。
でも、いいことばかりではありません。
誤読されたり、批判されたり、神様みたいに言われたり。
そんなとき、誠実に応え、自分の心を守って書き続けるための、《読まれ方入門》。
「小説を一生懸命書いて、誰かに読まれたいと願って、それなのにいざ読まれるとなると、辛いことも起こります。矛盾しているかもしれませんね。
わたしは、小説家という仕事には"読まれることそのものの痛み"がつきものなんじゃないかと思っています。
解釈されることは、傷を受けることだからです。」(「はじめに」より)
目次
はじめに
第一章 本を出したらどうなる?
1 まったく売れていないようだ
2 誰にも読まれていないようだ
3 じわじわ読まれはじめたら?
4 文壇で評価される/されない
5 読者に理解される/されない
よもやまばなし①
第二章 読者との理想的な距離感
1 誤読されたら
2 読まずに批判されたら
3 ファンがアンチになったら
4 ファンがストーカーになったら
5 作品と作者は別なのか?
6 社会問題を小説に書くこと
7 二次創作はありか?
よもやまばなし②
第三章 批評との共存の仕方
1 冷笑されたら
2 なぜ論理のない批評に傷つくのか
3 圧のあるベテラン小説家になったら
4 誤読されたら
5 なぜ誤読に傷つくのか
6 間違いを指摘しにくいと思ったら
7 差別されたら
8 なぜ差別に傷つくのか
9 批評が嫌いになりそうになったら
10 小説家が差別するとき
よもやま話③
第四章 ファンダムと生きてゆく
1 作者=神になったら
2 作品ごと軽蔑されたら
3 ファンが批評を叩いていたら
4 思想は隠してと言われたら
5 「あなたが推しです」と言われたら
おわりに
読んだ内容を、もう忘れない。
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