
書くことと読むことの技法 (はじめて学ぶ芸術の教科書)
門崎敬一
累計読者数3
平均ハイライト数 127件/人
star総合評価 78/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 63%
この本について
文章を書いていると、自分では「伝えたつもり」の言葉が、読み返すと驚くほど曖昧だったりします。便利な言い回しに頼ってしまったり、勢いで書き連ねてしまったりして、あとで「これじゃ相手に届かないな…」と落ち込むこと、僕はしょっちゅうあります。読むときも同じで、書き手の意図と自分の理解がずれていたのかもしれない、と後から気づくことがあります。 この本は、そのズレを丁寧に埋める方法を教えてくれます。書き手としては、自分の知識や感情や意志を、どの言葉でどう置き換えれば読者に届くのか。読者としては、自分の持つ経験や感情の枠組みが、文章の受け取り方にどう影響するのか。文章の「書く」「読む」の両側から、具体的な場面を通して考え直せるのが良かったです。抽象語に逃げず、自分の感情を観察して言葉を選び直す作業は、面倒だけど確実に文章の質を変えてくれます。 特に、エッセイや日記ではなく「誰かに読まれる文章」を書こうとするとき、あいまいな思いをどうやって文字に落とすのか、その手順が実例つきで示されていて助かりました。読み手としての自分を鍛える方法まで書かれているので、文章を書く仕事をしていない人にも役立つと思います。 自分の言葉がうまく形にならず、何度も推敲で立ち止まってしまう人に刺さる本です。
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