
伝え方――伝えたいことを、伝えてはいけない
松永光弘
インプレス (発売) / 202306
この本について
文章を書くとき、「なんとなく言いたいことはあるのに、いざ言葉にすると散らかる」「読み手の反応が薄いまま終わる」みたいなモヤモヤ、けっこうありますよね。自分でははっきり分かっているつもりなのに、読み手には曖昧に届く。僕も何度もぶつかってきた壁です。 この本が効くのは、まさにその“ズレ”の部分です。著者が繰り返し指摘するのは、伝わらない原因の多くが「伝えるべきことをひとことで言えない」状態にあるということ。そして、その状態に気づけないのは、書き手側が「相手は読んでくれるはず」という前提を無意識に持っているから。読み手は自分ごとでない情報には耳を傾けない、という視点に立ち返るだけで、文章の組み立て方がガラッと変わります。 さらに、この本では〈困りごと〉→〈わけ〉→〈伝えたいこと〉→〈よさ〉という流れで考える型が紹介されていて、これが意外と日常の文章にもそのまま使えるんですよね。自分の中で曖昧だった「何を伝えるべきか」が、だんだん輪郭を持ちはじめる。伝え手の思いだけで書くのではなく、「相手が必要と感じる理由」をセットで考える癖がつくので、説得というより“納得してもらえる文章”に近づいていきます。 自分でも言葉がまとまらないまま発信してしまうことがある人、あるいは「伝えたいことはあるのに空回りする気がする」という人には、かなりしっくりくるはずです。僕自身、仕事の資料づくりでも、人に何か説明するときでも、この本の考え方を思い出す場面が増えました。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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