
いちばんやさしい美術鑑賞 (ちくま新書)
青い日記帳
累計読者数7
平均ハイライト数 18.1件/人
star総合評価 59/100
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この本について
美術館に行くたびに「どう見たらいいんだろう」と立ち止まってしまうこと、けっこうありますよね。きれいだと思う瞬間はあるのに、作品の“どこ”を見ればいいのか分からないまま、そのまま通り過ぎてしまう感じ。僕もずっとその悩みを抱えていたのですが、『いちばんやさしい美術鑑賞』はそのモヤモヤに手を伸ばしてくれる一冊でした。 この本がいいのは、「知識を詰め込む」よりも、「視点を増やす」ことを優先しているところです。例えばダヴィデの視線の先を想像してみるとか、セザンヌの筆致に近づいてみるとか、赤色だけを拾いながら展示室を歩いてみるとか。ちょっとした見方のスイッチで絵の前に滞在する時間が自然と伸びていくのが分かります。また、歴史画やバロックがなぜあの雰囲気なのか、宗教改革や貴族の需要といった背景もほどよい解像度で教えてくれるので、「なんでこんな構図なんだろう」が腑に落ちていきます。 もうひとつ救われたのは、好き嫌いがあっていいし、分からなくていい、と繰り返し言ってくれるところです。苦手な画家を「苦手」として覚えておくことすら、後で別の作品に出会ったときの理解を助ける、と言い切ってくれるのがありがたい。現代アートの前で固まってしまう人には特に刺さるはずです。 美術館で「どう見ればいいかわからないまま帰ってしまう人」には、とても現実的に効く本です。視力ではなく視点の筋トレをしたい人に。
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出版社による紹介
西洋美術、日本美術、現代アートも工芸も。人気のアートブロガーによる「美術を完全に味わう方法」。つまらない鑑賞にさようなら!
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