
その〈男らしさ〉はどこからきたの? 広告で読み解く「デキる男」の現在地 (朝日新書)
小林美香
累計読者数4
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star総合評価 47/100
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この本について
「なんで“普通の男”でいようとするだけで、こんなに窮屈なんだろう」。仕事でも日常でも、ふとそんなモヤモヤを抱えることがあります。弱さを見せにくかったり、当たり前のふりをして振る舞ったり、誰に言われたわけでもないのに背負ってしまう“型”のようなもの。正直、僕もよくつまずきます。 この本は、その曖昧な重さの正体を、広告という鏡を通して丁寧にほどいていく内容です。たとえば、男性向けの脱毛広告に女性が添えられる構図や、政治家の「スーツ・短髪」という定番のイメージ。僕らが意識せずに受け取ってきた「こうであるべき」という空気が、どこから来てどう再生産されているのかが、驚くほど立体的に見えてきます。また、男性同士で弱さを語りにくい理由が、気質ではなく“集団のルール”として育ってきたことにも触れられていて、自分の経験とつながる場面が多いはずです。 決して「男らしさは悪だ」と断じる本ではなく、無意識に埋め込まれた前提を一度テーブルに置いてみる、そのための手がかりが並んでいます。読むことで、街の景色や広告を見る目が変わり、自分の振る舞いの背景にある力学も少しだけ言語化できるようになります。 「なんかしっくりこないけど、理由がわからないまま抱えてきた違和感がある人」には、静かに効いてくる一冊だと思います。
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