
世界のほうがおもしろすぎた
松岡正剛
晶文社 / 20250818
この本について
仕事でも日常でも、物事をすぐに白黒つけられない場面ってありますよね。どっちが正しいのか、何を基準に選べばいいのか、自分でもよくわからなくなる。なのに世の中は「わかりやすさ」や「一貫性」を求めてくるから、余計に息苦しくなることがあると思います。僕もよくその渦に巻き込まれてしまう側です。 『世界のほうがおもしろすぎた』は、そんな「はっきりしなさ」に振り回されている時に読むと、少し空気が変わる本でした。抜粋を見てもわかるように、この本は一貫して“あいまいさ”や“揺れ”を肯定しているんですね。輪郭は対象そのものではなく背景との関係で生まれるとか、牡丹の句に見える「ありどころ」だけを捉える姿勢とか、あるいはチグハグをあえて残す編集の感覚とか。どれも、僕たちが普段「正確に理解しよう」と力んでいる場所を、そっと緩めてくれる視点なんです。 特に刺さったのは、「情報は行ったり来たりする」とか「言葉は膜のように出入りがある」という考え方でした。物事を固定化しようとしすぎると、自分の理解も行動もすぐに硬くなる。でも本当は、既知と未知のあいだを往復しながら、ちょっとずつ見え方が変わっていく方が自然なんですよね。そう思えたことで、仕事で判断が揺れる時にも、揺れている“途中”をそのまま扱えるようになった気がしています。 明確な答えより、世界の複雑さごと付き合いたい人に合う本です。僕と同じように「どっちやねん」で立ち止まることが多い人には、かなり居心地のいい読書になると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
目次
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要








