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イラン現代史 イスラーム革命から核問題、対イスラエル戦争まで (中公新書)

イラン現代史 イスラーム革命から核問題、対イスラエル戦争まで (中公新書)

黒田賢治

累計読者数4
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star総合評価 43/100
boltライト読書型

この本について

中東ニュースを見るたびに、「結局イランはなにを考えているのか」「どこまで宗教で、どこから政治なのか」が分からずモヤッとすることがありました。表面的な言葉や国同士の応酬だけ追っていると、どうしても断片的にしか理解できなくて、結局“遠い国の出来事”のまま終わってしまうんですよね。 この本が面白いのは、イランの行動原理を「理念」と「現実」の両面から淡々と描いているところです。挑発的な外交姿勢が国内の支持率対策でもあったこと、革命防衛隊が政府と別軸で動く構造が政策をねじ曲げること、パレスチナ支援も宗教的な物語と国家存続の計算が絡み合っていること。ニュースで見える“結果”の裏側に、こういう力学が積み重なっていたのかと腑に落ちました。さらに、国内では宗教的な規範が少しずつ世俗化に道を譲っている場面も描かれていて、固定イメージとのギャップにハッとさせられます。 たぶん、この本が一番効くのは「国際ニュースをそのまま受け取るのに限界を感じている人」だと思います。イランの特殊性を神秘化せず、かといって単純化もせず、複数のレイヤーが同時に動いている現実をそのまま見せてくれる。読み終えるころには、“イランが何をしているか”ではなく“なぜそう動くしかないのか”という問い方に変わっているはずです。

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