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中東政治入門 (ちくま新書)

中東政治入門 (ちくま新書)

末近浩太

筑摩書房 / 20200909

累計読者数5
平均ハイライト数 64件/人
star総合評価 75/100
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この本について

中東のニュースを見ていて、「宗教と政治の対立」とひと言で片づけられてしまう感じにモヤっとすることが多いんですよね。自分もずっとその違和感を抱えたままでした。何が本質なのか、どこまでが歴史的な背景で、どこからが現代の政治や経済の話なのかが曖昧なまま理解した気になっていたんだと思います。 『中東政治入門』を読んでみて効いたのは、宗派や宗教では説明しきれない具体的な構造が一つひとつ見えてきたことでした。たとえば、石油収入が国内産業を弱らせてしまう「オランダ病」という現象が、政治の安定性にも影響していること。あるいは、サウジとイランの対立が宗派ではなく安全保障の不信から生まれていたこと。こういう説明が入るだけで、ニュースの見え方がまったく変わりました。 さらに印象に残ったのは、イスラーム教徒は民主主義に向いていないという先入観が、データを見ると実は裏付けがないという点です。自分の中に無自覚にあった思い込みがほぐれて、「中東=特殊」という距離の置き方そのものが変わりました。本書は“大きな物語”ではなく、宗派・歴史・国家制度・市民運動などがどう絡んで現在が成り立っているのかを、地に足のついた説明でつないでくれます。 「ニュースの断片をつなげても全体像が見えない」と感じている人に、とくに刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

パレスチナ問題、アラブの春、シリア内戦、イスラーム国、石油の呪い……中東が抱える複雑な問題を正しく理解するために必読の決定版入門書。
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