
超かぐや姫! (ファミ通文庫)
桐山 なると, うらたあさお, and スタジオクロマト・スタジオコロリド
KADOKAWA / 2026-01-30
この本について
人と向き合うとき、家族の感情や沈黙の意味がわからずにモヤモヤしてしまうことってありますよね。強いように見える人ほど本音を見せなかったり、自分だけが取り残されているように感じたり。私もその感覚に長く悩んでいて、この本を読んだとき「そういう揺れの中にいる自分をそのまま抱えていいんだ」と少し呼吸がしやすくなりました。 『超かぐや姫!』は一見ファンタジーで勢いのある物語なんですが、刺さっている読者の保存箇所を見ると、ほんとうに響いているのは“感情の遅れ”や“家族にうまく寄りかかれなかった痛み”の部分なんだと思います。例えば、涙を見せない母への戸惑いとか、置いていかれたと思っていた兄の本心に触れる瞬間とか。ここにあるのは派手な展開よりも、言葉にならなかった気持ちがふと輪郭を持つ瞬間なんですよね。 この本は、状況が変わらない苦しさを抱えたまま動けないときに、物語の登場人物たちの「それでも進むしかない」という覚悟がふっと灯りのように寄り添ってきます。そして、誰かに頼ることを自分に許せなかった人にこそ効きます。強がりの下にある弱さを否定しない世界なので、少し背中を預ける感覚を思い出させてくれるはずです。 こんな人に刺さると思います。家族のことで抱えたままにしている気持ちがひとつでもある人。物語の形を借りて、自分の感情をやっと整理できるタイプの人に、とても静かに効いてくる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
読書の順序
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