
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん9 (角川スニーカー文庫)
燦々SUN、ももこ
KADOKAWA / 202208
この本について
なんか最近、人間関係で「相手の気持ちって本当のところどうなんだろう…」とか、「家族に踏み込むのって正直怖い」とか、そういうモヤモヤが積み重なる瞬間ありませんか。相手を大事に思ってるつもりなのに空回りしたり、逆に相手の弱さに触れた途端どう振る舞えばいいか分からなくなったり。自分も日常でよくつまずくところです。 この巻を読んでいて刺さったのは、まさにその“踏み込み方の難しさ”が丁寧に描かれているところでした。政近が母に向き合い直す場面なんて、きれいごとじゃなくて、痛みや情けなさごと飲み込んで話を聞こうとする。強い人に弱さを分かってもらえない苦しさ、あるいは弱い側が抱えてきた孤独。その温度差をどう埋めるかという感覚がすごくリアルでした。逆に、アーリャや有希との関係では、言葉にできない気持ちが行動の細部に滲んでいて、「あ、こういう“寄り添い方”ってあるよな…」と妙に腑に落ちました。 物語としては甘さや笑いもあるけれど、読者が保存している抜粋を見ると、刺さっているのは“関係が壊れそうな瞬間にどう踏み止まるか”とか、“大切に思う相手と不器用なまま繋がる方法”なんだと思います。そういう場面に触れていると、自分の生活でも一歩だけ踏み込んでみようかな、という気持ちになるんですよね。 人との距離感にいつも迷う人、あるいは「強がってきた家族や友人と向き合うのが怖い」と感じている人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
読書の順序
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