
土光敏夫 信念の言葉 (PHP文庫 ヒ 4-2)
土光 敏夫、PHP研究所
PHP研究所 / 2009-09-01
この本について
仕事でうまくいかない日が続くと、「自分には能力が足りないのか」「このやり方で合っているのか」と、じわっとした不安が出てきませんか。挑んでも失敗し、失敗したらまた挑む気力が薄れていく。あるいは、部下や同僚との関わりで、自分の姿勢ばかりが空回りしているように感じる。そういうときって、根性論ではなく「どう立て直すか」の視点がほしくなるんですよね。 土光敏夫の言葉は、昔のリーダー像というより、いまの現場にそのまま置けるような“筋の通し方”が静かに積み上がっています。読者がよく保存していたのは、能力よりも「執念」が仕事を前に進める、という一節でしたが、これは努力しろという話ではなく、困難にぶつかったときに一度立ち止まり、原因を掘り下げ、次に同じ失敗をしないという姿勢そのものを指しています。自信は結果からではなく、こうした小さな積み上げから生まれる、という視点は現場で効きます。また、議論の前にまず自分の姿勢を正す、相手の長所に光を当てて関係をつくるなど、人を動かす前に“自分を整える”というスタンスも特徴的です。 もう一つ大きいのは、役職や立場に合わせて情報を加工するという話で、「上から言われたことが理解されないのは相手のせい」と考えがちな場面に、違う角度をくれる点です。トップは目的、ミドルは方針、現場は手順へ落とす。この当たり前のような話ができていないから、伝わらず、進まない。実務の渋いところを見ている人なら、ここは刺さると思います。 地に足つけて働きたい人、自分の癖を見直しながら進みたい人には、ゆっくり効いてくる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
読書の順序
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