
だましの手口 知らないと損する心の法則 (PHP新書)
西田公昭
PHP研究所 / 2009-03-01
この本について
振り込め詐欺のニュースを見て、「自分は大丈夫だろう」と思いつつ、どこかでモヤッとすることってありませんか。相手の話を疑いきれないまま流されてしまう感じや、あとから「なんで気づけなかったんだろう」と思いそうな自分への不安。日常に入り込んでくる“だまし”は、気を張っていれば避けられるほど単純じゃないよな、と僕も思います。 この本が助けになるのは、「人はなぜだまされるのか」という心理の動きが、驚くほど生活の場面に落ちて説明されているところです。たとえば、確証バイアスで自分の都合のいい情報だけ拾ってしまうとか、いったん行動した後に後戻りしづらくなる自己正当化のクセとか、そういう“弱い部分”が具体的な事例とセットで書かれているので、自分ごととしてイメージしやすいんです。また、息子を名乗る電話への対応の仕方や、営業所で契約させる理由など、現場でどう判断するかのヒントも多いので、「備える」といっても現実的に何をすればいいかがつかめてきます。 読んでみて思ったのは、「だまされるかどうかは能力ではなく、シナリオを知らないだけ」ということでした。普通の人ほど騙されるという指摘は怖いですが、同時に、知っているだけで避けられる局面が確実に増えるとも感じます。こんな人に刺さると思います。自分の“判断の癖”を一度ちゃんと見ておきたい人。 派手な解決策ではないけれど、いざという場面で自分を守れる視点が静かに増えていく本です。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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