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「昔はよかった」病(新潮新書)

「昔はよかった」病(新潮新書)

パオロ・マッツァリーノ

新潮社 / 2015-07-17

累計読者数3
平均ハイライト数 13.7件/人
推定読了時間 約2時間28分
star総合評価 47/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 24%

この本について

最近、「昔より治安が悪くなってる気がする」「ニュースを見るたびに不安だけが増える」と感じることが、自分の中でもよくあります。実際のところ何がどれくらい危ないのか、数字で確認する前に気持ちだけがざわついてしまう。そんなとき、この本がけっこう効きました。 面白いのは、「不安そのもの」を否定しないところです。むしろ、私たちが不安を感じる構造を丁寧にひっくり返してくれる。誘拐も空き巣も詐欺も、実は過去より圧倒的に減っている事実を淡々と積み上げていく一方で、「安心してるから安全になるわけじゃない」という視点も突きつけられる。ニュースの量が増えただけで、現実が変わったわけじゃないという指摘は、妙に日常に引き寄せて考えられました。 特に刺さったのは、自分の不安が“記憶の書き換え”や“語りのクセ”に影響されているかもしれない、というところです。むかしのコミュニティは温かかった、治安もよかった……とつい思いがちだけど、データを見るとそんな単純な話ではない。過去を美化しても、今の判断力は上がらないんですよね。 いまの世の中が本当に危ないのか、それとも「危ない気がしているだけ」なのかを、一度フラットに確かめたい人に刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「昔はよかったね」――日本人はそう言って今を嘆き、過去を懐かしむばかりだ。昔は安全だったのに、子どもは元気だったのに、地域の絆があったのに、みな勤勉だったのに……。しかしそれは間違いだ。捏造された追憶、あるいは新しいものを否定する年長者のボヤキにすぎない。資料を丹念に分析し、シニカルな視点で通説を次々ひっくり返す。「昔はよかった」病への特効薬となる大胆不敵の日本論。
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