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サクリファイス(新潮文庫) (サクリファイスシリーズ)

サクリファイス(新潮文庫) (サクリファイスシリーズ)

近藤 史恵

PHP研究所 / 2024-08-05

累計読者数5
平均ハイライト数 1.4件/人
推定読了時間 約6時間10分
star総合評価 35/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 31%

この本について

仕事でもチームでも、「自分だけが前に出ていいのか」「仲間にどこまで頼っていいのか」でモヤモヤすることってありますよね。成果は個人名で残るのに、実際にはたくさんの人の力を借りている。そのギャップに後ろめたさを感じたり、逆に役割に徹しきれず迷ったり。僕もずっとこのあたりが整理できずにいました。 『サクリファイス』はロードレース小説ですが、抜粋を見る限り、みなさんが惹かれているのはレース描写そのものより、「役割」と「責任」の関係なんじゃないかと思います。エースが勝利を背負う重さ、アシストが前に出ない理由、ルールではなく“紳士的かどうか”で判断が変わる世界。こういう価値観に触れると、日常の「正しさ」を考え直すきっかけになります。たとえば、任されている役割を淡々とやることが、実はチーム全体の勝ちにつながっていること。逆に、前に出るべき瞬間にためらわず責任を引き受ける覚悟が必要なこと。そんな視点が静かに積み重なっていきます。 ロードレースは観戦料も取れず、スポンサーの存在が絶対という現実も描かれていて、理想論だけでは成立しない世界です。だからこそ、この本の人間関係や判断の揺れがリアルで、読んだあとに「きれいごと抜きで、自分はどう動くべきか」を考える余白が残ります。 役割に迷いがある人、責任をどう受け止めるかで揺れている人には、特にしみる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

二・二六事件の“真の犠牲(サクリファイス)”は誰だったのか——石原莞爾とともに事件の捜査をすることになった憲兵隊員を通して軍や国家の“歪み”を描き出す、衝撃の長編歴史小説。侍従武官長として天皇に近侍している本庄繁陸軍大将を義父に持ち、蹶起した青年将校ともつながっていた山口一太郎大尉。二・二六事件の重要容疑者である彼の調査を憲兵隊員・林逸平が任せられるも、なぜか戒厳司令部参謀・石原莞爾が協力すると言い出してきた。獄中でも、ストーブのある部屋での兵器の開発を許される山口を取り調べるも——。正義とは何か、国家としての大義はどこにあるのかを鋭く突き付ける、著者渾身の勝負作! 【PHP研究所】
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