
言葉力が人を動かす
坂根 正弘
東洋経済新報社 / 2012-03
この本について
仕事で誰かに方針を伝えるとき、「なんでこんなに噛み合わないんだろう」と感じることが増えていませんか。自分では説明したつもりでも、相手の立場や温度感が違うだけで、伝わり方がまるで変わってしまう。リーダー職に限らず、チームで動く人なら一度はぶつかる壁だと思います。僕自身も、言葉が弱いせいで場の空気を濁した経験が多くて、ずっと悩んでいました。 この本は「言葉選びにもっと自覚的にならないと、人は動かない」という当たり前だけど避けてきた現実を、かなり具体的に突きつけてきます。著者が強調するのは、ただ説明が上手いだけでは足りないということ。相手の立場に降りていくこと、場を一枚の絵のように把握すること、そして自分の言葉を自分の行動で裏打ちすること。その3つが一体になって初めて、人は納得して動いてくれる。読みながら、自分がいかに「伝わらない前提」で話していたかに気づかされました。 特に刺さったのは、難しい話でも“全体をよく表す一点”を見つけるという視点でした。長々と説明するほど相手の理解は遠のくけれど、グッと一言でつかめる軸があれば流れが一気に変わる。著者が「ダントツ」という言葉を育てていった話は、単なるコピー作りではなく、組織の視界を揃えるための実践だったんだと腑に落ちます。そして、現場を見て、データで現実を直視してから言葉を磨く姿勢は、机の上だけで考えがちな自分にはかなり効きました。 リーダー経験が浅い人ほど刺さると思います。自分の言葉が相手の行動につながらない理由が、少しずつ輪郭を持って見えてくる本でした。
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ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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