
鼻 (角川ホラー文庫)
曽根 圭介
千歳出版
累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約1時間5分
star総合評価 35/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
仕事でも人間関係でも、相手のちょっとした表情や沈黙が、妙に気になってしまうことってありませんか。大したことじゃないはずなのに、そこに理由の見えない不安がじわっと広がって、自分の考えが急に揺らぐような感覚。僕もよくそこにはまります。 『鼻』を読んでいて思い出したのは、まさにその“理由のわからなさ”と向き合うときの居心地の悪さでした。今回あなたが保存していたのが、応接室で誰かを待つ、あの静けさだけが切り取られた一行だったのが印象的で、きっと「まだ何も起きていない場面なのに、もう空気がゆがんでいる感じ」に反応したんじゃないかなと思います。曽根圭介さんの書くホラーは、大声で脅してこない代わりに、日常の隙間からじわじわ不安を染み込ませてくるところがあって、そこが妙にリアルなんですよね。 この作品が効いてくるのは、まず“気配に支配される感覚”を丁寧に描いてくれるところです。自分が普段、無意識に感じ取っている違和感を言語化してもらったような気持ちになる。さらに、“普通の場所”が急に異物に見える瞬間の描写がうまくて、読んでいると、自分の生活の中にも同じ構造があることに気づかされます。怖さというより、自分の感覚の裏にあるものをそっとめくるような読み味です。 「人の気配に敏感で、つい深読みしてしまうタイプ」の人には特に刺さると思います。ホラーとしての刺激だけじゃなく、自分の中の不安の形を静かに照らしてくれる一冊でした。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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出版社による紹介
児童文学からキリシタン物、王朝物まで数多くの名作を遺した日本文学を代表する文豪・芥川龍之介。代表作『羅生門』『鼻』ほか全6編を収録。 目次 羅生門 鼻 芋粥 運 袈裟と盛遠 道祖問答
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