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NO.6〔ナンバーシックス〕 #3 (講談社文庫)

NO.6〔ナンバーシックス〕 #3 (講談社文庫)

あさのあつこ

講談社 / 2007-08

累計読者数3
平均ハイライト数 33.7件/人
推定読了時間 約4時間13分
star総合評価 71/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 41%

この本について

日々やるべきことに追われながら、「自分の感情ってこんなに揺れるものだっけ」と戸惑う瞬間がありませんか。強くいたいのに現実は変わらないし、正しさも優しさも中途半端に感じてしまう。逃げたいわけじゃないけれど、どう立っていればいいのかよく分からない。自分もそういう時期が長くありました。 『NO.6 #3』を読んでいて刺さったのは、登場人物たちが完璧からは程遠いのに、迷いながら選んでいく姿でした。「ため息をついても泣き叫んでも現実は変わらない。それならせめて毅然としていよう」という一文が象徴的で、強がりでもなく、自分を鼓舞するでもなく、ただ“生きる姿勢”だけが置かれている感じ。そしてもう一つは、人が他者に触れることで変わっていく過程が淡々と描かれていること。紫苑が「自分の中に、こんな感情があった」と気づく場面は、誰かとの関わりが自分の輪郭を少しずつ変える感覚そのものです。そこに無理な成長も劇的な変化もないのが、この巻の良さだと思っています。 環境の厳しさや社会の理不尽さも淡々と描かれるからこそ、「それでも何かを大事にしたい」という気持ちがやけにリアルに残ります。噓のない関係の心地なさとか、言葉だけでは救えない現実の冷たさとか、どちらも丁寧に拾われていて、読後に少しだけ呼吸が整うような感覚がありました。 自分の感情の揺れをうまく扱えず、「強くも弱くもなりきれない」と感じている人に刺さる巻だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

これだから、人間はやっかいだ。深く関わりあえばあうほど、枷は重くなる。自分のためだけに生きるのが困難になる。火藍から沙布が治安局に連行されたことを告げるメモを受け取ったネズミはそれをひた隠すが、事実を知った紫苑は救出に向かう決心をする。成功率は限りなく0に近い―物語は疾走する。
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