
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。3 (ガガガ文庫)
渡航 and ぽんかん(8)
小学館 / 2011-11-23
この本について
人付き合いで、誤解を解こうとして余計ややこしくなったり、気を遣って歩調を合わせてばかりで自分が何者なのかよくわからなくなることってあります。僕も同じで、正しさより「疲れなさ」を優先してしまう瞬間がけっこうあります。でも、そのあとにふと残る違和感だけはごまかせないんですよね。 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。3』の抜粋を見ていると、まさにその違和感と真正面から向き合う視点が多いなと思います。「誤解は誤解。俺が知っていればいい」という捻くれた開き直りも、単なる強がりじゃなく、自分の輪郭を守るための最低限のラインとして読めるし、「本物の笑顔を知っている」みたいな細かな気づきには、他人との距離を測り直すためのリアルさがあります。理想や建前ではなく、その場にある空気の微妙さに反応してしまう人には、このあたりが刺さるんじゃないかと思います。 男女の距離感がうまく掴めない場面とか、「こういうノリが苦手なんだよ」と内心叫びながらも場に合わせるしかない無力感とか、そういう“処理しきれない感情”を、言語化しすぎずに拾い上げてくれるのがこの巻の良さです。きれいに答えが出る話じゃないけれど、自分だけがややこしいわけじゃないんだと思えるだけで少し楽になります。 他人の気持ちより、自分が抱えているモヤっとした違和感の正体を確かめたい人にとって、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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