
NO.6〔ナンバーシックス〕全9冊合本版 (講談社文庫)
あさのあつこ
累計読者数3
平均ハイライト数 15.7件/人
star総合評価 59/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 49%
この本について
最近、人との距離感がよくわからなくなる瞬間が多いです。頼りたいのに強がってしまったり、逆に曖昧な期待に寄りかかってしまったり。自分の気持ちに自信が持てないまま動くと、あとで「あれ、ほんとにこれでよかったんだっけ」と立ち止まってしまうんですよね。 『NO.6』は一見するとディストピア小説ですが、実際に刺さるのは、人が誰かと関わるときの迷いや弱さが驚くほど丁寧に描かれているところでした。たとえば「他者を信じるには覚悟がいる」という言葉は、都合のいい期待と本当の信頼の差をはっきり突きつけてきますし、「ぶざまでも生き延びるほうが難しい」という場面は、きれいな答えより、今立っている場所で半歩進むことの重みを思い出させてくれます。誰かを守りたいのに強がってしまう紫苑と、弱さを認められないネズミの関係も、理想論ではなく、人間の限界ごと描かれていて救われました。 物語に出てくる温度や匂い、体温の描写も意外なほど現実的で、「生きているってこういうことだよね」と思い出させてくれます。うまく割り切れない状況のなかでも、人と向き合うときの小さな勇気みたいなものが、読み進めるたびに少しずつ染みてくる感じがありました。 人との関係で迷ってばかりの人、強がりが癖になってしまった人にはとくに刺さると思います。物語の力というより、「あ、こういう迷い方でいいんだ」と思わせてくれる視点の変化を、この本はちゃんとくれました。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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