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病牀六尺

病牀六尺

正岡 子規

岩波書店 / 2022-02-17

累計読者数3
平均ハイライト数 3.7件/人
推定読了時間 約4時間46分
star総合評価 37/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%

この本について

最近、気持ちがざわざわして眠りにつくのが少し怖いときがあります。考えごとが増えると、朝起きることさえ身構えてしまう。そんな自分に気づくと、弱さというより「どう向き合えばいいんだろう」という戸惑いの方が大きかったりします。 正岡子規の『病牀六尺』を読むと、あの時代の人も同じように不安や苛立ちに振り回されていたんだとわかります。眠りが怖い、夜が長い、それでも周りの人の気配が救いになる――そうした正直な気持ちがそのまま書かれていて、読み手のこちらまで少し肩の力が抜けていきます。悟りとは「平気で死ぬこと」ではなく「平気で生きていること」だと気づく場面もあって、視点がすっと反転する瞬間があります。極端な理屈ではなく、追い詰められた末ににじみ出た実感だからこそ、変に構えず読めるんですよね。 さらに、子規が自分の文章の未熟さをそのまま書き残しているところも印象的で、完璧に整えなくても、揺れたままの思いを外に出していいのだと教えてくれます。無理に前向きになろうとせず、ただ今の自分をそのまま見つめたい人には、静かに寄り添ってくれる一冊だと思います。 こんな人に刺さると思います。夜になるとふと不安が膨らむけれど、誰にも大げさに話せずにいる人。

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出版社による紹介

『墨汁一滴』に続いて、新聞『日本』 に連載し、死の二日前まで綴った日記的随筆。(解説=復本一郎)
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