
株式投資これだけはやってはいけない (日経ビジネス人文庫)
東保 裕之
この本について
株を触っていると、「自分の基準がぐらついているのか、それとも相場が読みにくいだけなのか」がよくわからなくなる瞬間があります。特に、含み損が出てきた時や注文板を見て迷い始めた時は、何を判断材料にすればいいのか途端に曖昧になるんですよね。僕もそうで、気づけば“偶然に賭けて待つだけ”になっていることが何度もありました。 この本は、そうした迷いの渦に巻き込まれた時に「一度立ち止まる基準」をくれるタイプの内容でした。たとえば、信用売りが溜まっている銘柄ほど急騰のエネルギーをため込んでいるとか、ボリュームレシオや移動平均線の向きのように、数字として見えるサインをどう扱うか。その判断は派手ではないけれど、相場の“癖”を理解しておくと胸のざわざわが少し収まります。そして、どうしてもわからない時はポジションをゼロにするという割り切り方も、個人的にはかなり助けられました。 特に刺さったのは、「偶然に期待して待たない」という姿勢です。痛みを受け止めて小さく修正することが、結果的に大きなミスを防ぐ。頭ではわかっていたつもりでも、言語化されると腹に落ちる感覚があります。過去の選択を振り返って“あの時こうしていれば”と考えがちな人には、そこの思考癖にも刺さるはずです。 相場の勘頼りではなく、迷った時に戻れる地図がほしい人に向いています。僕自身、含み損に焦って基準を崩しそうになるたびに、この本で学んだ「まずゼロに戻す」という発想を思い出しています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
読書の順序
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