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実践 生き残りのディーリング 現代の錬金術師シリーズ

実践 生き残りのディーリング 現代の錬金術師シリーズ

矢口新

累計読者数14
平均ハイライト数 22.7件/人
star総合評価 64/100
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この本について

相場に向き合っていると、ときどき「自分は何を見ているんだろう」と不安になる瞬間があります。値動きは追っているつもりなのに、判断基準がブレたり、他人の意見が急に強く見えたり、自分の“視界”が狭くなっている感覚に陥ることがあるんですよね。僕も同じで、特にポジションを持っているときほど、冷静さと主観がごちゃっと混ざってしまいます。 この本が効いてくるのは、そういう「何を拠り所にすればいいのか分からない」タイミングです。たとえば、投機筋の動きを“トレンドを作っている存在”ではなく“流動性を供給する存在”として捉え直す視点は、短期のノイズに振り回されがちな人ほど救われると思います。また、為替の価値を円レート基準ではなく、その通貨が属する国の物価で見る話は、普段の判断軸をガラッと整えてくれます。さらに、結果だけを追うのではなく、言葉にして相場観をつくり、それを毎回検証していく姿勢は、勝ち負けよりも「自分の判断の筋」を鍛える感覚に近いです。 結局のところ、この本は“魔法の型”を渡してくれるわけじゃありません。でも、支持線の内側と外側で力が逆向きに働く理由とか、節目で小さくても動いておく意味とか、実務の中でしか気づけない視点が積み重なっていて、読んでいると少しずつ目の前がクリアになってきます。相場を「不条理への挑戦」と捉える著者の視点も、妙に現実的で僕は好きでした。 自分の判断軸を整えたい人、特に“見たいものしか見られない自分”に自覚がある人には、刺さる一冊だと思います。

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