
パブリック ―開かれたネットの価値を最大化せよ
ジェフ・ ジャービス, 関 美和, and 小林 弘人
NHK出版 / 2011-11
この本について
ネットに何かを書くたびに、「これ、あとで後悔しないかな」とか、「知らない誰かにどう思われるんだろう」とか、妙な緊張を抱えることがありますよね。僕もずっとそのタイプで、結局シェアをためらってしまうことが多かったんですが、この本はそのモヤモヤを少し別の角度から整理してくれました。 読んでいて強く感じたのは、著者が「シェアしよう」「開け」と乱暴に背中を押してくるわけではなく、むしろ“どう扱えば後悔しないか”“どんな姿勢なら自分も周りも守れるか”という、地に足のついた視点をくれるところです。例えば、ネットに出した情報は刺青のように残るという前提に立ちながら、それでも「隠すより、意図を明確にして出すほうが信頼につながる」と説明するところは、個人的にかなり腑に落ちました。また、完璧であろうとするほど動けなくなるという指摘も、発信に限らず仕事にもそのまま当てはまる感じがします。間違えたら線を引いて訂正すればいい、という姿勢は、SNS の世界より前に人としての態度そのものだなと。 最終的にこの本が教えてくれるのは、パブリックであることは“強がり”ではなく、関わり方の選び方だということでした。誰に何をどこまで見せるのか、その判断基準を自分の側に取り戻す感覚に近いです。ネットでの振る舞いに迷いがある人、透明性と恐れのあいだで揺れる人には、とても静かに効くと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
読書の順序
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