
肉食の思想 ヨーロッパ精神の再発見 (中公文庫)
鯖田豊之
累計読者数3
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推定読了時間 約4時間24分
star総合評価 51/100
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この本について
日々ニュースを見ていると、「なんで同じ出来事でも、日本と欧米で反応がこんなに違うんだろう」とか、「そもそも議論の前提が合わない感じがする…」というモヤモヤが出てきませんか。自分もその正体がつかめず、説明のしようがない違和感だけが積もっていました。 『肉食の思想』は、そのズレを一気に言語化してくれた本でした。たとえば、ヨーロッパの“人間中心主義”がどれだけ食生活や風土に根を持っているかとか、全員一致が原則だった中世の政治文化がどう「反対する自由」を生んだのかとか、日本とはまったく違う起点から社会がつくられてきたことが具体的に描かれています。読んでいて、価値観の衝突を「性格の違い」で片づけなくなる感覚がありました。 特に刺さったのは、日本の平等観が「下から上へのパイプが開いていた」という現実的な構造に支えられていたという視点です。こういう“地に足のついた説明”があると、文化比較が急に自分事になるんですよね。欧米の動物愛護や公衆道徳が、単なる優しさではなく“社会を強く意識せざるをえない歴史”から来ているという話も、日頃の違和感の置き場所をくれました。 日本と欧米の間でいつも感覚のズレを抱えている人に刺さる一冊だと思います。仕事でも生活でも、「なぜそうなるのか」を丁寧に解きたいときに、静かに効いてくれます。
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出版社による紹介
欧米人は、なぜ動物をと畜して食う一方、動物を愛護するのか?本書は、ヨーロッパ思想の原型を、歴史的・地理的条件に由来する食生活の伝統に求め、それに基づき形成された思想的伝統を明らかにし、日本とも比較しながら平易に説く。食という新しい視点で西洋の歴史を見直す、西洋史学究の問題作。
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