
日本の昔話 柳田国男コレクション (角川ソフィア文庫)
柳田 国男、三浦 佑之
累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
star総合評価 35/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
最近、仕事でも日常でも「自分の感じていることって、そんなに特別じゃないのかも」と思う瞬間が増えました。誰かの言葉を頼りたいけれど、情報が多すぎてどれが本当なのか分からなくなるあの感じです。そんなとき、ふと昔話のように、ただ誰かが誰かに語り継いだだけの言葉って、逆にすごく信用できるのでは…と思ったりします。 柳田国男のこの本を読んで刺さったのは、昔話が「作りごとをする必要もなく、人がまちがえたまま語り続けてきたもの」という視点でした。整っていないからこそ、人の手ざわりが残っているし、土地ごとに少しずつ形が変わっていく。そのゆらぎに触れると、ものごとに正解を求めすぎていた自分の肩がすっと下りる感覚があります。また、日本がこれだけ説話を残せたのは、人が物語を愛してきたからだという一文にも、静かに背中を押されました。必要だからではなく、好きだから語り継がれた言葉があるのだと。 日々の判断に正しさばかり求めて疲れている人や、昔話を単なる子どもの読み物だと思っていた人ほど、意外と沁みるかもしれません。誰かが残してくれた声の断片を拾いながら、自分の考え方も少しゆるめてみたい、そんなときに合う一冊です。
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