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ドメスティック・バイオレンスの真実

ドメスティック・バイオレンスの真実

梶山寿子

ディスカヴァー・トゥエンティワン

累計読者数3
平均ハイライト数 16.7件/人
推定読了時間 約3時間12分
star総合評価 63/100
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この本について

人間関係で「なんとなく嫌な予感がするのに、理由がうまく言語化できない」とか、「人に相談するほどじゃないと思い込んでしまう」ことってありませんか。頭ではおかしいとわかっているのに、相手の機嫌や言葉に振り回されて、自分の感覚が信じられなくなるあの感じです。読んでいて、あの“直感を押し殺してしまう”プロセスがどんなふうに起きるのか、すごく丁寧に説明されている本だなと感じました。 『ドメスティック・バイオレンスの真実』は、暴力を「殴る・殴られる」という枠から外して、支配やコントロールの構造として見せてくれます。相手がなぜああ振る舞うのか、被害者がなぜ動けなくなっていくのか、その因果が一本の線でつながるような感覚がありました。特に、無力感がどう学習されていくのか、そして「愛」という言葉がどう権力の道具になるのか。そのあたりが、自分の過去の対人関係にも静かに重なって、読みながら何度も立ち止まりました。 もうひとつ大きかったのは、「被害者は悪くない」と言葉にされることの重みです。法律の話や統計も出てきますが、最終的に救うのは身近な誰かが気づいて声をかけることなんだと、現実的な形で示されます。加害者が公の場では“普通の人”を装えること、暴力の最中に冷静であるという証言など、聞いたことがあってもここまで体系的に整理されると、自分の見える世界が一段クリアになる感じがしました。 関係の中で「おかしい」と思いながらも説明がつかずに苦しんだ経験がある人には、特に刺さる本だと思います。自分の感覚を取り戻すための土台を、少しずつ作ってくれる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

DV(ドメスティック・バイオレンス)とは夫や恋人が女性に加える身体的・精神的暴力のこと。 DVをテーマにした一般書の先駆けでもある『女を殴る男たち―DV(ドメスティック・バイオレンス)は犯罪である』を最新の情報も盛り込み、待望の電子書籍化! ■はじめにより抜粋 本書は、99年に出版した『女を殴る男たち―DV(ドメスティック・バイオレンス)は犯罪である』(文藝春秋)をベースに、 DV防止法施行後の日本の状況を踏まえて大幅に加筆し、編集を加えたものである。 ドメスティック・バイオレンスの本質、虐待のメカニズム、被害者・加害者の心理、子どもへの影響など、原書の根幹をなす部分は残しているが、構成を大幅に変え、情報を最新のものに改めた。 日本の被害者の現状、最近注目されているモラル・ハラスメントとの関連など、今日的なテーマも新たに盛り込んでいる。 特に、子どもの虐待との関連については力を入れた。暴力のある家庭で育ち、親のドメスティック・バイオレンスを目撃した子どもたちは、たとえ自身が直接虐待されていなくても心に深刻なダメージを受ける。 それが長期にわたって子どもたちを苦しめ、ひいては社会に悪影響を及ぼすことを、私たちはもっと認識する必要があると思うからだ。 夫や恋人との関係に悩んでいる人、知人・友人にDV被害者がいる人に、読んでいただければ幸いである。 被害者を保護、支援する側にいる人には、アメリカの対策やパワフルな女性リーダーの活躍ぶりも参考になるのではないだろうか。 DV防止法成立前後に比べ、メディアがドメスティック・バイオレンスを取り上げる機会は減っている。 世間一般の関心が薄くなったからといって、問題が解決したわけでも、被害が減少したわけでもないのは言うまでもない。 いま、この瞬間にも新たな被害者が生まれ、生命が脅かされている。救援の現場では、待ったなしの緊迫した状況が続いているのだ。そんななか、この電子書籍を発行できた意味は大きいと考えている。
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