
この本について
数学って、学校で習ったはずなのに「なんでこうなってるのか」「そもそも何から始まった学問なのか」が思い出せなくて、妙にモヤモヤすることがあります。公式は覚えているのに、背景となる物語はすっぽり抜けている感じです。僕も時々その空白にひっかかってしまって、数字や図形に向き合う意欲が落ちることがあります。 この本が助けてくれるのは、まさにその“空白”の部分です。たとえば、読者の方が保存されていた「geometry の語源」や「インドで生まれた考え」という一文を読むと、数学がいきなり完成した形で降ってきたものじゃなく、人間の生活の必要から生まれたことが自然と見えてきます。土地を測るための知恵が、いつの間にか学問になっていく様子を知るだけで、図形の問題に向かっていくときの肩の力が少し抜けるんですよね。また、数字の裏に人の営みがあると分かると、公式そのものよりも「どういう場面で使われてきたのか」という視点が生まれて、理解の軸が増える感じがあります。 数学が苦手なわけではないけれど、どこか距離を感じている人に静かに効く一冊です。普段の仕事でも、ただ手順をなぞるだけじゃなく「どうしてこういう形になっているんだろう」と立ち止まるきっかけが欲しい人には、思った以上にしっくりくると思います。
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