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「AV女優」の社会学

「AV女優」の社会学

鈴木 涼美

青土社 / 2013-06

累計読者数4
平均ハイライト数 11.8件/人
推定読了時間 約6時間
star総合評価 43/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 16%

この本について

身近なところにあるのに、ちゃんと考えようとすると足がすくむテーマってありますよね。性の話もその一つで、「自由意志なのか」「搾取なのか」といった単語だけが先に立って、実際の現場で何が起きているのかは置き去りになりがちです。僕自身もそこにずっとモヤモヤがあって、この本を読んでようやく少し言葉が増えた感覚がありました。 鈴木涼美さんの『「AV女優」の社会学』が面白いのは、議論の空中戦ではなく、AV女優たちの業務や生活の細部から話を積み上げていくことです。自由に見える選択がどれほど慣習に規定されているのか、自分の「商品的価値」とどう距離を取ろうとするのか、あるいはなぜ中毒のように続けられてしまうのか。抽象的な正しさではなく、彼女たちが実際にどう動き、どんな言葉を獲得していくのかを見ていくと、これまでの「性の商品化」論では拾えなかった感情や動機が浮かび上がってきます。 読んでいて感じたのは、これは性産業の話にとどまらず、私たち自身が自分の価値や役割をどう扱っているのかまで照らされる本だということです。仕事を選ぶときの偶発性や、不本意さと自発性が同居してしまう感覚、それでも続ける理由がどこかに生まれてしまうこと。そのあたりに引っかかっている人には特に刺さると思います。 「自由意志なのかよく分からないまま何かを続けてしまう自分」に覚えがある人は、一度読んでみると視界が変わるはずです。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

学術論文でもあり、AV女優を新たな視点から描いたルポタージュ。彼女たちそのものに肉薄しようとするまさに画期的試みの書。
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