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世界を、こんなふうに見てごらん (集英社文庫)

世界を、こんなふうに見てごらん (集英社文庫)

日高敏隆

集英社 / 2013-01-23

累計読者数4
平均ハイライト数 16.3件/人
推定読了時間 約1時間43分
star総合評価 59/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 65%

この本について

仕事でも人間関係でも、「自分の見方が正しいのか」と立ち止まることが増えてきました。相手の意図も、自分の気持ちも、はっきりつかめないまま動いてしまう感じ。そんなときに、この本の抜粋を読んだ人が強く反応しているのは、「世界の見え方は、生きものごとに違う」という視点なんだと思います。つまり、自分が見ている世界は“唯一の現実”ではなく、自分という存在が勝手に切り取っている環世界にすぎない、ということです。 この本が効いてくるのは、まず、ものごとを「本質的に分かろう」と構える力が抜けるところです。著者自身が、動物に問いかけても答えは返ってこないから、とにかく観察して考えて、またズレて、また考える。その“いいかげんさ”が、むしろ知性の柔らかさとして描かれています。そして、もうひとつは、答えがない状況をそのまま抱えて生きる感覚を肯定してくれるところ。絶対のよりどころがない状態を受け入れることこそが、成熟かもしれないという言葉は、焦りがちな日常を少し広げてくれます。 さらに、行動も記憶も「ふと立ち上がる構え」のようなものでできているという話は、自分の中の意志ややる気の扱い方をやわらかくしてくれます。無理にコントロールしようとするのではなく、環世界との関わりの中で自然に起こるものとして見てみる。そう思えると、できなかった自分を責めなくてすむ瞬間が増えます。 自分の“見えている世界”に息苦しさを感じる人に、そっと届く本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

子供の頃、芋虫と話がしたかった著者。おまえどこにいくの、と話しかけた。芋虫は答えず、葉っぱを食べはじめる。言葉の代わりに見ていて気がつくことで、気持ちがわかると思った。昆虫、猫や犬など動物とおしゃべりするには、観察が一番だとわかった。これが、いきものを見つめる原点。不思議と驚きにみちた世界を「なぜ?」と問い続けた動物行動者がやさしい言葉で綴る自然の魅力発見エッセイ。
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