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航路(下)

航路(下)

コニー・ウィリス、大森 望

東京創元社 / 2015-11-20

累計読者数3
平均ハイライト数 1件/人
推定読了時間 約6時間18分
star総合評価 35/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%

この本について

最近、何かを判断するときに「本当はどうしたいんだろう」と立ち止まってしまう場面が増えていませんか。周りの空気や効率を優先しすぎて、自分の感覚がどこにあるのか見えなくなるというか。僕もよくその渦に巻き込まれて、気づけば心の奥で頑固にひとりごちていることがあります。口に出さないだけで、内側ではずっとざわついている感じです。 『航路(下)』を読んでいて、読者の方が保存してくれた「とき」や「頑固にひとりごち」という言葉に、まさにその感覚が重なっているなと思いました。この物語は「生と死」という大きなテーマを扱っているけれど、読み進めると、実はもっと日常的な迷いにも効いてきます。たとえば、人とすれ違うときのあの微妙な間とか、自分の信念を表に出せない息苦しさとか。登場人物たちがそれぞれの「言えない気持ち」を抱えたまま前に進もうとする姿が、こちらの奥底に残していた違和感をそっと引き出してくれるんです。 物語の要所にある、時間の流れに対する感覚の揺らぎも効いていて、「あのとき自分はどう感じていたんだろう」と振り返るきっかけになります。大きな答えを提示する本ではないけれど、心の中でずっと引っかかっていたものを整理するための“距離”をつくってくれる一冊でした。日常の忙しさに流されて、自分の本音が置いてけぼりになりがちな人に特に刺さると思います。 迷いながらでも前に進みたいとき、自分の中の小さな声を確かめたいときにそっと寄り添ってくれる物語です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

史上初、ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞など英米7冠制覇。 本格宇宙SFのニュー・スタンダード登場! はるかな未来。強大な専制国家ラドチは人類宇宙を侵略・併呑して版図を広げていた。その主力となるのは宇宙艦隊と、艦のAI人格を数千人の肉体に転写して共有する生体兵器“属躰(アンシラリー)”である――。“わたし”は宇宙戦艦のAIだったが、最後の任務で裏切りに遭い、艦も大切な人も失ってしまう。ただ一人の属躰となって生き延びた“わたし”は復讐を誓い、極寒の辺境惑星に降り立つ……。デビュー長編にしてヒューゴー賞、ネビュラ賞、クラーク賞など、『ニューロマンサー』を超える史上初の英米7冠を制覇。本格宇宙SFのニュー・スタンダード登場!/解説=渡邊利道
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