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嶽神伝 無坂(上) (講談社文庫)

嶽神伝 無坂(上) (講談社文庫)

長谷川卓

講談社 / 2013-10-16

累計読者数4
平均ハイライト数 2.5件/人
推定読了時間 約3時間42分
star総合評価 33/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 31%

この本について

仕事でも日常でも、先の見通しが立たなくて「この判断で合ってるのかな」と迷うことが多いと思います。自分の中では筋が通っているつもりでも、人の思惑や状況に左右されて、足元がふらつく感じがあるというか。僕もよくそこで立ち止まってしまいます。 『嶽神伝 無坂(上)』を読んでいて、保存されていた場面からも伝わるのは、登場人物たちが“自分の目で確かめて考える”ことをやめない姿勢でした。たとえば、山刀を「ナガタ」と呼ぶ盗賊の言葉ひとつを取っても、その違和感にきちんと向き合う。誰かの説明に流されず、聞き覚えがあるのかまで丁寧に確認しようとするところに、小さな判断の積み重ねの重さを感じました。また、牛宿に泊まる心づもりをしながらも、状況が変われば行程を見直す柔らかさも描かれています。やり方に固執せず、“その瞬間を狙い”ながら最適な動きを探す感じが、日常の決断の仕方にも通じるんですよね。 派手な名言が並ぶわけではないのに、具体的な行動の温度や、顔が弾けるように何かが腑に落ちる瞬間が多くて、自分の判断の癖をそっと照らしてくれる物語です。勢いよりも、迷いながら一歩ずつ進む人に寄り添うタイプの時代小説。立ち止まりがちな人ほど、しっくり来ると思います。 「答えよりも、どう考えるか」を大事にしたい人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

宿敵との斬り合い、山の掟を破った者たちに下される「死より厳しい処刑」、武田と上杉の血みどろの攻防。家族を信じ仲間を思う無坂は、姫との縁にも助けられ、山の知恵で困難を乗り越えていく。だが安息もつかの間、木暮の里に凶暴な一団が襲いかかる! 睡眠不足必至の会心作!
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