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折口信夫(釈迢空)大全

折口信夫(釈迢空)大全

折口信夫

累計読者数3
平均ハイライト数 5.7件/人
推定読了時間 約5時間12分
star総合評価 46/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 90%

この本について

日々の仕事や生活の中で、「自分のやっていることの根っこって何なんだろう」と急に立ち止まる瞬間がありませんか。理屈では説明できないものに惹かれたり、逆に不気味に感じたりするのに、その正体がつかめないまま放置してしまう。そんな曖昧な感覚に、折口信夫の文章は静かに輪郭を与えてくれます。 読者が抜き出した箇所を見ていると、放浪芸能の集団や、海の彼方から訪れる常世の神、土地の精霊としての天探女の話など、境界に生きる者たちへの視線に強く反応しているように感じます。折口はこれらを特別な力として持ち上げるのではなく、人がどのように「人ならざるもの」と共に暮らしてきたのか、その生活の手触りごと描き出していく。そこにあるのは学説よりも、具体的な土地の光景や、そこで息づいていた人びとのやり方です。 読んでいるうちに、自分が感じてきた違和感や惹かれ方にも、ゆるい道筋が通っていく感覚があります。たとえば、なぜ特定の土地に立つと落ち着くのかとか、なぜある物語にだけ妙に胸を持っていかれるのかとか、そういう小さな謎が急に自分ごととして回り始める。本書はそういう「整理しきれない感覚」を持ったまま生きている人に、過剰に答えを出さず、でも確かに視界を広げてくれる一冊です。 昔話や芸能にただの知識以上の何かを感じてしまう人に、そっと届くと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

民俗学者、国文学者にして釈迢空の号で知られる歌人、そして小説家でもある折口信夫。多方面にわたる業績は「折口学」と総称されるが、全貌をひととおり眺めるのは容易ではない。本書ではその生涯をたどり、関東大震災、二・二六事件、敗戦から占領へという日本崩壊への危機感がこの稀有な思想家を生み出したことを示す。さらに、折口の思想をナショナリズムとの関係性から読み解き、真の保守主義とは何かを問う。
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