
この本について
仕事でトラブルが起きたとき、原因をまとめて会議に出すものの、「なんか浅いな…」「これで再発防止になるのか…?」と自分でもモヤモヤすることがあります。ベテランが場にいても、言葉にして原因を整理しようとすると途端にふわっとしてしまう。そんな経験、けっこうあると思います。 『なぜなぜ分析 実践編』を読んで印象に残ったのは、原因追究ってセンスよりも“見たままを丁寧に言葉にする力”がものを言うという現実的な視点でした。例えば、「ボルトが欠落した」と書いてしまうのは実は予断で、「ボルトがなかった」と事実だけを書くことが重要だという話。こういう細部への意識が、なぜを掘るときの精度を一気に変えてくれます。また、作業を動作単位まで分解して当事者と確認するプロセスは、自分が普段どれだけ想像で補っているかを痛感させられました。図に書き出して状況を整理する、曖昧な言葉を避ける、先に観点を決めて追うのではなく、出てきた事実から糸をほどくように進める。どれも地味ですが、現場で使うと手応えがあります。 原因分析が「とりあえずそれっぽくまとめる作業」になってしまう人や、会議で説明するときに自信が持てない人には、特に刺さると思います。
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