
トヨタ式5W1H思考 カイゼン、イノベーションを生む究極の課題解決法
桑原 晃弥
KADOKAWA / 2018-09-21
この本について
仕事でトラブルが起きたとき、「とりあえず応急処置だけして終わり」にしてしまって、後からまた同じ問題が起きてがっくりすることが僕はよくあります。頭では「根っこを見ないと意味がない」と思っているのに、実際は会議室の中で推測だけ並べて終わってしまう。読者の方でも、そんなモヤモヤを抱えている人は多いんじゃないでしょうか。 この本が力になるのは、「なぜを5回繰り返す」という有名な言葉を、机上の空論ではなく“現地現物ありき”で語っているところです。問題が起きた場所に行って、現物を見て、できれば発生の瞬間まで見届ける。その姿勢を徹底しないかぎり、真因には辿りつけないという当たり前だけど痛い指摘が刺さりました。さらに、表面的な原因で満足せず、部門の壁をまたいででも源流まで遡る姿勢を求められるので、目の前の問題だけに効く“その場しのぎの解決策”から抜け出せます。 もうひとつ印象的だったのは、「問題がない=見えていないだけ」という考え方です。きれいに整ったレポートより、現場の違和感を拾うほうがよほど価値がある。ジョブズのエピソードが出てきますが、深く掘った先にあるエレガントな解決策に辿りつくには、まず“問題を見つけることを恐れない”態度が必要なんだと気づかされました。 その場しのぎの改善から抜け出したい人、会議室の議論が空回りしていると感じている人には、かなり刺さると思います。僕自身、読みながら「また机の前だけで完結しようとしてたな」と何度も反省しました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの58%が集中しています。
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